~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
8月29日(日) 吉本有里(with夏秋文彦&みなさん) コンサート シェアリング&夕食交流会 CD「龍神さま」リリース記念 ~深き根の力をつないで~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ●日時 8月29日(日) 午後2時開場、午後3時開演 ●場所 神野山 森林科学館(山添村伏拝888) http://www.nara-e.net/goo/asobi/forestp-info.PDF (集合場所の問合せ:0743-87-0548 森林科学館) ・夕方からのシェアリングと交流会の場所は、神野山の麓の「わのわ」 (コンサート終了後、送迎致します) ●参加費 コンサート&シェアリング ご予約 1800円、当日:2800円 夕食交流会 1000円 【玄米菜食:要予約】 ●ご予約&お問合せ 「わのわ」 wa-waアットマークkcn.jp http://rupa.exblog.jp 家庭内のお盆行事にも顕れているように、土着の風習は、一見、「形式的」だと思われがちです。しかし実際にその一端に触れてみると、家ごとに異なる多様なしつらえが、【家族を取り巻く世界をゆるりと広げてくれる】ことに気づくのです。 「人間関係」という目に見えるものだけに注視しがちな現代人の限定的な意識を解放し、時空を超えたリアルな魂の交歓を促す。 そんな家の祭祀の中心にあるのは、日常の「衣食住」です。 なかでもとりわけ「住」、つまり「家」がポイントになっているように思います。 祭祀は家ごとに非常に多様性に富んでいて、他家をまったく気にすることなく、家族みんなが堂々たる神官を勤めます。 必要な道具類は、田畑や裏山で採取した素材で工夫をこらしてしつらえます(宗教や家元制度のように、総本山から取り寄せる必要はナシ)。 マニュアルや講習会受講の必要もなく、長生きしている人から若い人へと、段取りは自ずから伝わっていきます。 そしてムラで生活してみて感じるのは、決して血縁だけが重んじられているわけではないということ。かといって、地縁だけを重視しているでもない。 かつて大家族であることが一般的であったこの地域では、「家族」の内訳は非常に多様で、見ず知らずの居候の滞在のほか、カイコ、ニワトリ、牛、ヤギ、羊などなど…、非常に賑やかな日常が母屋で繰り広げられていたようです。 要するに大切なのは、【同じ屋根の下】ということ。 家の祭祀とは、【目に見えない存在をも含めて、同じ屋根の下、共食の絆を再生するためのバトンのようなもの】だったのです。 この家で、みんなで仲良く暮らしていこうよ ・・・…… ところで今月末8/29に、友人の吉本有里さんのコンサートを企画することになりました。 今年6月に発売された有里さんの新CD『龍神さま』のレコーディングに、私も子どもと一緒に参加しているのですが、不思議なことに、その制作プロセスが、今住んでいる「家」との出会いにパラレルにつながっているのです。 昨夏から、有里さんの長野の「家」を訪れる度に、私の「家」を巡る変化が一気に加速されていきました。 昨年11月23日に長野で『龍神さま』のレコーディングに参加した直後、「3-222-1」から「322-1」へという番地の住所へと移転する話が突然に浮上し、1月23日の二度目のレコーディングの日、正式に住所変更となったのでした。 常にかかわってくる「1、2、3」の数字。 そして今回のCDのコーディネイトをメインで担当した夏秋さん(ヒコさん)も、レコーディング中に長野で素敵な家と出会い、関東から移住して田舎暮らしをスタート! ・・・…… 11月のレコーディングは2泊3日で、有里さんちに到着してすぐ、滞在メンバーの食事を急遽、私が担当することになり、3度3度のメニューを考え続けた3日間。 CDには、料理の間に気分転換に遊びで適当に吹いたソプラノリコーダーも入れられていて、お恥ずかしい限りです(下手っぴ!)。 1月の録音では、当初、私は20年近く愛用しているバスリコーダーで参加のつもりでした。 ところが、昨年、柳生の家を脱出した際に行方不明になっていた大切なバスリコーダーは、どこを探しても見つからず。そこで長野に行く前夜、購入以来、20年近く一度も吹いたことのない、お蔵入りになっていたグレートバスリコーダーを取り出してみました。 通常、木製リコーダーの新品購入の際には、毎日5分ほどずつ吹き込み、徐々に湿気に馴らしていきます。 木製リコーダーは急な湿度の変化に弱く、購入してすぐに1時間以上、吹くことは、まずありません。 で、レコーディング前夜、購入以来、初めてグレートバスリコーダーを少し試し吹きしたところ、なかなかいい感じ。 有里さんが送ってくれた曲「龍神さま」のデモCDを聴いたところ、すぐにオブリガートっぽい旋律が出てきたので、紙にメモって、翌朝、長野に向かいました。 長野に到着すると、夏秋さんが「龍神さま」の壮大なイメージでの編曲を試みていて、まるで大河ドラマのテーマ曲のように重厚な響きになっていました。 結果的に言うと、バスリコーダーより、グレートバスリコーダーの方がふさわしかったのです。 徐々に吹き込むことをせず、2度目の試吹で録音にチャレンジするという非常識な展開になってしまいましたが、下手な笛の音も、みんなの心温かなサポートで何とか収拾がついて、ホッと一安心。 完成したCD「龍神さま」では、グレートバスリコーダーの低音の響きがまさに、大地の龍、黒龍の波動となっていました。 龍笛や石笛の響き、天の龍に誘われて、長い眠りから目覚めようとしている古代、大地の龍です。 かねてより私は古代の大地のスピリットと縁が深く、古き存在にかかわる役割が常に巡ってきます。 近年、各地の古きスピリットの目覚めとともに、私自身の身辺も変化し始め、本来の私自身への再誕が強く促されるようになっていました(魂は、何度も何度も再誕を繰り返します)。 グレートバスリコーダーの登場とともに、アラタナ(新たな)再誕の場、つまり、ス(巣:家)との出会いが浮上したのも、非常に意味深いご縁だと感じざるを得ません。 やはり大和にとって、いつも諏訪の古き大地のエネルギーが大きなサポートになってくれるのを感じます。 家でもっとも大切なのは、基礎。 この大地にしっかりと根ざしてこそ、柱が建ち、棟が上がり、皆が集うことのできる屋根ができます。 そして火と水の交わる「食」を共にする場、「家」が生まれるのです。 何よりもまず、母なる大地に根ざすこと。 この地上世界における母性とは、リアルな自然、つまり地球の母性と共鳴してこそ発露されるものであって、それはこの普段の日常生活で、今ここの大地に根っこを生やすことから始まるのでしょう。 ・・・…… ところで有里さんの自宅での企画、この夏のリトリートのテーマは【ほんとうの家族】とのこと。 夏休みの最後に、家の根っこ、家族の根っこを、みんなで見つめ直してみませんか。 厳密な意味での「一人暮らし」って、あるんだろうか。 隣の家と、同じじゃなくったっていい。 一人一人がこの大地とつながって、みんなで同じ一つの屋根を支えていればいい。 大和高原の家庭内祭祀が教えてくれること。 陰陽和合の秘儀は、足下にこそ。 クラタテ神事のカタチが何故、クロス(十字)に中心なのか。 年迎え行事の拝み膳のレイアウトが何故、クロスに中心なのか。 みんなで和合して、一つの屋根を支えるため 地に落ちた種は、まず根を伸ばし、芽を出す 今ここの家族とともに、「屋の根」を建てよ これぞ、クラ(神座)タテ 天に伸びた、クラの突端に降臨するもの 龍神さま (以下、有里さんの曲「龍神さま」の歌詞より) 太古の昔、降り立った 龍の姿の木の根たち 男と女の異なる波動が ひとつに溶け合って 新しい世をつくりましょう 新しい世を迎えましょう ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 8月29日(日) 午後2時開場、午後3時開演 吉本有里(with夏秋文彦&みなさん) コンサート シェアリング&夕食交流会 CD「龍神さま」リリース記念 ~深き根の力をつないで~ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ●出演 吉本有里(唄、ギター、バイオリン) http://ainohanam.exblog.jp/ 夏秋文彦(ピアノ、鍵盤ハーモニカ、パーカッションなど:スゴイですよ!) 山浦庸平(パーカッション、クリスタルボウル、コーラスほか) 近藤直子(各種リコーダー、コーラス) 会場の皆様(コーラスほか:皆さんもお好きな楽器をご持参ください。「ケゴン」という曲では、子どもたちと一緒に遊びましょう!) ●参加費 コンサート&シェアリング ご予約 1800円、当日:2800円 夕食交流会 1000円 【玄米菜食:要予約】 ★会場の神野山「森林科学館」への交通アクセスについて ちょっと不便なところですが、いつも何とかなっています。何でもご相談を! http://www.nara-e.net/goo/asobi/forestp-info.PDF ・お車で…名阪国道「神野口」ICから北へ10分。「神野山」の標識に従って神野山を上ると右手に「森林科学館」があります。 ・お車のない方…JR・近鉄奈良駅から奈良交通バスがオススメです(のんびり夏の景色を堪能できます)。バスの時刻表に合わない方は、各地から車で来られる方との同乗をコーディネイトやスタッフ送迎をさせて頂きます。最寄り駅など、詳細をメールにてお知らせください。ガソリン代のシェアをお願いさせて頂く予定です。 ・奈良交通バス 時刻・運賃検索サイト(日祝でご確認ください) http://jikoku.narakotsu.co.jp/form/asp/ ※JR奈良駅13:31発(6番のりば)、または近鉄奈良駅13:34発(4番のりば)の「122下水間」行きの奈良交通バスがオススメです。終点「下水間」までお迎えに上がります(送迎車:要予約)。 ※近鉄・JR天理駅11:30発(2番のりば:「17国道山添」行き)もご利用可能です。バス停までお迎えに上がります(送迎車は要予約、12:33着)。 ※関東方面の方は、「新宿~大和高原・山添」の奈良交通バスの夜行バス(やまと号)もオススメです。バス停まで要予約で送迎いたします。 http://www.narakotsu.co.jp/kousoku/yakou/shinjuku_g.html ※当日のお帰りは、他のご参加の方々との同乗、または近鉄奈良駅などへの送迎です。ガソリン代をシェアさせて頂く予定です。近鉄・JR奈良駅などからご自宅の最寄り駅までの終電を調べておいてください。当日、「わのわ」での検索も可能です。 ・夕方からのシェアリングと交流会の場所は、神野山の麓の「わのわ」 (案内文末の問合せ先をご参照ください。コンサート終了後、送迎致します) ・シェアリングとは、コンサートの後、みんなで輪になって感覚や思いを、あるがままの言葉などを介して共有する時空です。 ●28日夜、29日夜、「わのわ」で宿泊ご希望の方は、事前にご予約ください。29日の午前中、大和高原を堪能するのもオススメです。有里さんたちは29日夜の宿泊予定。 ★ご予約&お問合せ:「わのわ」 山添村助命322-1 wa-wa@kcn.jp http://rupa.exblog.jp
by rupa-ajia
| 2010-08-19 13:17
| イベント(ライヴ・ワーク等
|
カテゴリ
■ライター 近藤夏織子
(こんどう・なおこ) 医学書出版社の編集部に在籍後、フリー。10数年前より民俗学の分野を中心に、古老への聞き取りを進め、独自の視点で記録執筆を行う。ほか、伝統、食農、田舎暮らし、神話、アート、紀行、建築、科学、医学、…、etc. 中世・ルネサンス音楽のレッスンも承ります(リコーダーアンサンブル)。 http://amanakuni.net/rupa/index.html 各種お問い合わせは、直接ご連絡を ■連載記事・掲載誌の一部 ミニコミ誌『なまえのない新聞』 名前のある家 2000年~ 不定期掲載 『チルチンびと広場』web版 連載コラム担当 「7代先につなげたい、 先人の心」 http://www.chilchinbito-hiroba.jp/column/senjin/ 『チルチンびと』 民俗学分野の原稿を企画執筆 『田舎暮らしの本』 など 以前の記事
検索
タグ
玄米菜食(1)
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||