2017年 04月 07日 ( 2 )

柳生が教えてくれたこと

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「柳生さくら祭」の魅力のひとつとして絶対に外せないのは、【共同作業~結い~】です。
毎年、その年らしい、そして柳生らしいステージが出来上がりますが、今年は初めて「屋根」を設置することができました。みんなの私物と技と力を寄せ集め、やはり想像以上に早く完成。

「こうしたらいいんちゃうか、ああしたらいいんちゃうか」と、工夫を出し合いながら進めていくのですが、個性的な里人の集まりですから、意見は実に様々。いろんなアイデアが飛び交い、とても賑やかな状況です。そんな多様な意見の下、行きつ戻りつしながら、みるみるうちにカタチがうまれていく様は、とても感動的です。思いもよらない発想、思いもよらない技、思いもよらない過去の経験…、さまざまな情報が行き交って飽きることがありません。
しかし見た目には、冗談やらボケやら突っ込みやら、笑いの絶えない状況。そばで花見ならぬ蕾見されているグループがいらっしゃいましたが、明らかに作業の方が楽しそう。

...

衣食住、ノンジャンルで古老への聞き取りをしていて思うのは、この【暮らしのなかの共同作業、「結い」こそが、文化の源】ということです。
そして確実に言えることは、「結い」においては、どんな人にも必ず役割があるということ。「助け合う心」があれば、指示されなくとも、自分のすべきことが見えてきます。私のような軟弱な人であっても、物を支えたり片付けたり、離れて垂直水平を確認したり、いくらでもできることはあるものです。音楽のセッションに負けない魅力があります!!(←コレ本当です!現代社会では音楽セッションよりずっと貴重な機会)

しかし究極の役割は、「その人らしく、その場にいてくれること」。不得手で何もできなくても、個性的な仲間がそこにいて見守ってくれるだけで、なにか温かな空気が広がっていくのです。

出来上がったステージを眺めながらの歓談は、感慨もひとしお。しかし初の屋根付きですから、当日、不具合が出てくる可能性も少なくありません。そういうときこそが、「結い」の力量発揮のとき。
柳生に関わって、炭焼き窯づくりを頂点に、さまざまな「結い」の現場に身を置かせていただきました。そしてその神髄は、【失敗】にあると断言できます。失敗という経験こそが、人を高め、人と人の絆を強くする。失敗したとき、大変なときに、いかに前向きに明るく、気持ちを切り替えるか。励まし合い、助け合う心が、幾多の災害を乗り越えて、私たちに生命をつないでくれた。柳生は、そのことを私に教えてくれました。

「柳生さくら祭」は、雨でも心の中に花咲く祭り。ステージ作業が進み、気がつくと、枝先の桜がほころんでいました。

さていよいよ明日。初日の総出演者150人以上、古今東西の大芸能祭り!
中宮寺で、出演者用ご飯ご担当、柳生下町の先達主婦の皆さまの仕込みも一段落したようです(毎年、大人気の美味しい色ご飯です!)。
花見ならぬ人見、味見もオツなもの。いざ、ご出陣を。


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by rupa-ajia | 2017-04-07 22:58 | ◆柳生さくら祭

大和高原の自家用茶、春番


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【大和茶摘女&かみや園」の春番茶】
大和高原の昔ながらの自家用茶、春番茶。「春番(はーばん、はるばん)」と呼ばれ、新茶シーズンの前、越冬した茶が新芽を出す前に枝ごと刈り、茶農家の自家用茶にされていました。

近畿の自家用茶といえば、古くから伝承されてきた紀伊半島山間部の山茶「釜炒り茶」が有名ですが、この春番茶は、茶の産地ならではの「蒸し茶」になります。「自家用茶」への愛が、釜炒り茶と蒸し茶という新旧の製茶を和したのかもしれません。

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大和高原では、玄関におかれた火鉢と鉄瓶で、家の男性が客人に上茶(緑茶)をもてなす風習があります(今は電気ポットが主流)。しかし出荷用の上茶とは別に、玄関奥の台所、竈の茶釜から一日、春番茶の香りがたっているのが、家族の日常の風景でした。
ちょっと体調悪いときには、「春番、飲んどき」が合い言葉。秋番茶よりもさらにカフェインが少なく、健康にいい成分が凝縮された春番は、日々の暮らしになくてはならない存在だったのです。

その愛すべき「春番」の再生にあたってのアドバイザーは、春番に親しんだ世代である都祁の「大西武男商店」店主(大和高原文化の会会員)。90年以上の在来茶樹、長野の桶職人による特注の蒸桶、都祁の森林組合による蒸し台、福井の藁細工職人による筵(ムシロ)、高知の竹細工職人による竹籠。無農薬無化学肥料の自然栽培であることに加えて、自然素材の民具を使うことで、かつての地場産業の奥深さ、「自然と人の関わり」そのものを伝えてくれる、壮大な春番プロジェクト。楽しみ学びながら再誕した「春番」は、実に素朴かつ滋味な味わいです。


4月8~9日の「柳生さくら祭」にて、大和茶摘女さんが、この貴重な春番の桶蒸と茶揉みの実演をしてくださいます。冬を乗り越えたからこその春の味わい、ぜひご堪能ください!

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↑ベルリンやフランクフルトを中心に、欧州で活躍のLowMoneyMusicLoveを主宰するアレクサンダー・サン氏。日本の文化に関心が高く、目下、大和高原で茶仕事をお手伝い中。8日の柳生さくら祭では、「さくら」をイメージして、「さくらさくら」などを選曲してくださるとか。
このアレクサンダー氏のテクノ音楽にて「大和茶摘女パフォーマンス」もされるご予定。湯飲みのヘッドホン、坂本鉄工所(山添村桐山)のキャップという大和高原の最先端の流行を採り入れた装い。楽しみですね!


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by rupa-ajia | 2017-04-07 22:40 | 大和高原(地元ネタ)