本音

このささやかなブログにお目通し頂いている皆さま、いつも本当にありがとうございます。
皆さまなら、わかって頂けると思うのです。
柳生での主役は、柳生の地元の方々であることを。
そして、「柳生さくら祭」は、訪れてくださる方々も、共に主体的にかかわることができる機会であることも。
新規イベントで、地域の20以上の団体が協力しているケースは、そう多くはありません。何よりも、幅広い世代の地域住民が共に集うことを目的に(楽しみに)、お金がない分、人海戦術でキリモリし、文字通り住民が主役となって運営しているのです。

今日は、奈良市内中心地の某所にて、「柳生さくら祭」のプレゼンを3分間だけさせて頂きました。が、質疑応答の時間に、またしても某研究機関の、今度は別な教員のお方から、一方的に無理解なるお言葉を頂きました。「柳生さくら祭」に対する「有名人に依存しないように。住民が主役にならないとダメ」との度々のご公言で、場内に失笑を広げてくださいました。釈明の時間はありませんでした。その言葉を聞いた刹那、(世話になっている柳生に、迷惑をかけてしまった。また柳生が誤解されてしまう)という思いで、頭の中が真っ白。

リアルに「柳生さくら祭」を知る方々にとっては、絶句のコメントです。
千葉さんも甲野先生も、地元の発案でお呼びしたのではありません。無償で来て頂けるというご厚意を、受けさせて頂くかどうか、お言葉に甘えてもいいのかどうか、かなり迷った挙げ句の選択でした。それでも、「春の柳生地区文化祭」というスタンスは変わることはありませんでした。その「文化祭」に、イチ柳生ファンとして千葉さんも参加してくださり、柳生の「人と人の絆、自然」を評価してくださったことが、ただただ嬉しく、身内のように感じることができたのです。実際にお会いしてみると、とても礼儀正しく、謙虚な方でした。
「助成が実現した暁には、甲野先生にお声がけを」との企画は、あくまでも古武術の部門であって、祭り全体の目玉ではありません。しかも今までに2度、来柳してくださっていて、柳生を気に入ってくださっている。柳生の人たちは、一度生まれた絆を、延々、大切にしていく気性なのです。
人に何かを伝えるのは、本当に難しい。地域の方々のことを思って、一生懸命にプレゼン準備をしていただけに、とても申し訳ない思いでいっぱいです。

これから地域活性化にかかわる学問を目指されている、若い皆さまへ。
地域の方々から何かを学ぶには、何よりも謙虚さ、地域の方々への敬意が一番です。そこのあたりを誤解されている指導者が少なくありません。彼らが「フィールド」から立ち去った後、当の「フィールド」でどのように批評されているか、何もわかっちゃいないのです。人に迷惑をかけてはいけません。まずは今、お住いの地域をフィールドにされるのは如何でしょうか。

ストレス発散を続けてしまうことを、お許しください。
昨年度の「調査・観察」の報告書ですが、随所にちらばる誤解の数々。「調査・観察」方法も含めて、不服の旨が出ています。何故、先方チェックをせずに印刷にまわされたのでしょうか。調査団に言わせれば、柳生には飲食店は三軒しかないそうです。そもそも何故、「調査・観察」されねばならないのですか。「執筆陣に地元の方を一人でもいいので入れて頂きたい」と、必死でお願いしました。しかし「客観性が失われるから」という理由で、却下されました。疎まれるのを承知で、本音でお願いしたのですが…(ああ、我が母校が懐かしい。今はどうだか知らないけれど、当時は官僚的な空気に支配されていない、人間くさい教員がほとんどでした)。
とにかく、これからも永遠に地域を守り、継承していく地元の方々を、もっと尊重してください。人知れず、まったく目立つことなく、地域貢献につながる暮らしを普通に送る人々。宮本常一氏の姿勢を参考にしてください。

柳生をはじめとする大和高原には、無数の「名もなき創造者たち」がおられます。
まずは、その方々から学んでください。

「柳生のことは、いつも知識人や小説家ばかりが、作品や文章にしてきた。でもムラのほんまのことは、さほど書かれてない。口では『わかる、わかる』と言うけど、肝心なところは…。柳生は利用されやすいんや。そんなん嫌やねん。ねーちゃん、あんた、ほんまのことを書いてぇや」。このようなことを、何度か言われたことがあります(口には決して出しませんが、地元の方々は、相手が本当に理解しているかどうか、敏感に嗅ぎ取る嗅覚をお持ちです)。でも私自身は、まだ自分には表現できる資格がないと思っています。

山間に暮らす人々の多くは、外に対する発言権を剥奪されているか、放棄しているか、とにかく弱い立場です。
その一方で、知識階級の方々の言葉は、ご当人はわかっておられないようですが、想像以上の影響を及ぼしています。とある村に講演に来られた、件の研究機関の某教員が発した何気ない公言で、某集落の地域活性化がストップし、後退してしまったことがあります。某集落で地域のために長年尽力されてきた方から、無念の思いを打ち明けられて、どんなに残念で悲しい気持ちになったことでしょう。壊すのは一瞬でも、取り戻すのは無限の時間が必要なこともある。そのことを、わかっていただきたいのです。あなたたちはすぐに忘れても、地域は忘れていません。

語っていただくべき方に、語っていただくことができるような、そんな気風を取り戻すお手伝いをしたい。
私たちがもつべきものは、何よりも聞く耳なのです。


追記:柳生に戻ってすぐ、出張中の「さくら祭」某実行委員から電話が。「プレゼン、どうやった?なおちゃん」。悲報を告げる私を、慰めてくださいました。。もう、しゃーない!開き直って、また柳生らしく楽しんでいこう~。この楽観性こそ、地域から学んだこと…。
皆さま、愚痴ばかりならべて、本当に申し訳ございませんでしたm(__)m

追々記:今年の「柳生さくら祭」は、さらに質素倹約を強化したお陰で、地域の方々のお志からなる予算に、ほんの少しだけ余りが出ました(いつも赤字なのに)♪ 毎年、備品とかほんとんど個人購入だけど。毎年、チラシ&ポスター印刷は個人宅に転がり込んでプリンターをフル稼働しているけれど☆ 
初・余剰金は、桜の苗木購入&来年への資金に充てさせていただきま~す!
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by rupa-ajia | 2009-04-18 19:18 | 大和高原(地元ネタ)
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