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有り難い日々

このところ、ブログ記事のアップを怠っておりまして、誠に申し訳ございませんでした。投稿頻度が下がっているときは、たいがいドタバタな日々を送っておりまして、ついつい…。今月は柳生内外で多くの出会いがあり、新たな仕事もスタートすることになりました。その関連で、先週は1年近くぶりに上京。ディープな友人たちと再会し、今年の動向を画策してきました(笑)。
教育ファーム推進事業」の近畿ブロック事務局の仕事を始めることになったのですが、これは今まさに個人的にもかかわっていきたいと思っていた方向性。本当に有り難いことです。

ところで先週土曜日は、奈良の有名ブログ「日々ほぼ好日」の鉄田さんたち「古社寺を歩こう会」の皆さまを柳生にご案内するという大役を務めさせていただきました。
(柳生の前が、大台ヶ原の記事というのも何だか嬉しい。大好きな大台ヶ原に、また行きたい!)

柳生でも一番の未熟者の私、古社寺の達人であられるツアー参加者の皆さま。いつも、地元色濃いベタなスポット、または不思議スポットをピックアップしてご案内することが多く、「まっとうな柳生観光ツアー」ガイドに関しては、まったくの未熟者。しかも、たいがいレアな説明に終始してしまいがちです。

しかし今回は、オーソドックスなポイントを漏らさないよう、前夜に年代などのカンニングペーパーを作成。地元の方にガイドをお願いできればいいのですが、「暮らしのことはわかるけど、歴史のことはわからん」と、皆さん、内弁慶を決め込んでしまわれます。「暮らし」を知っていることこそが、本当はスゴイんですが!
例えば、疱瘡地蔵は、現在の柳生では、8月の地蔵盆の場。それは地域の有志の方々によって丁寧に準備されている、とても心温まる時空なのです。(「柳生さくら祭」ではあるがままの強烈パワーを発揮されるので、来春こそは、生活文化のガイド役を、絶対にお願いしますから!)

そして今回も、柳生二蓋笠会の会長様をはじめ、いつもの皆様に大変お世話になりました。誠に誠に、ありがとうございます!「日々ほぼ好日」5月26日の記事中、柳生新陰流の稽古形の2枚目の写真は、「中段十一勢法」の七本目。相手の手元に入り込み素手で太刀を制する、石舟斎さまが大成された「無刀取り」に通じるものです。こういうポイントとなる瞬間をきっちり撮影されているところが、鉄田さんならでは。

それにしても、鉄田さんと、そのご縁で集まられた方々は、皆様、本当にご親切でご丁寧な方々ばかり。そそっかしい私をサポートしてくださって、とても助けられました。未熟なガイドですのに、にこやかに受け入れてくださって、感謝でいっぱいです(案の定、午後からは、保育園から帰ってきた息子まで乱入)。
訪れてくださる皆様の温かなお心と眼差しは、地域を元気にしてくれます。鉄田さんの果たされているお役目の大きさを実感し、大きな学びになったツアーでした。

ところでその日、夕方からは、カナダの観光・旅行専門チャンネルの取材陣も、ご案内。またしても柳生二蓋笠会の皆様のご指導・ご協力で、けっこう遅い時間まで柳生をウロウロしていました。
天石立神社には、いつも午前中に行くことが多いのですが、今回は夕暮れ時にお参り。

沈む夕日の光が、ちょうど岩戸に差し、なんとも神秘的な光景でした。石舟斎さまは、戸岩谷に何日も籠もられて鍛錬されたのでしょうか。日が昇り、日が沈む。一日の締めくくりを告げる鳥たちのさえずり。刻々と変わる自然の光景に、圧倒された一日でもありました。

自転車に乗っているといつも「おー、今日も元気にやっとるなー」てな感じで微笑んでくださる地元の方々ですが、私が友人たちと一緒にいると、いつもちょっと緊張気味の表情をされます。それが今回は、「20人以上の方々+テレビ取材陣」も一緒とあって、「ぎょぎょっ」というリアクション。しかも夕方からは、袴姿の方々と一緒にいたかと思うと(これはよくあるパターンかも)、海外の方々と一緒にいたり(よく考えると、これも何度かあったかな)、静かな山里に、またしても何ともユニークな空気を放散。しかし、そのパターンにも慣れっこになってしまわれたのか、最後にはカナダの方々と同乗していた車を停めて、「こんどーさん、コレ、持っていきや~!」と、車内に堀りたてのタケノコを差し入れてくださったり。「ありがとーございます!こちらカナダの方々。柳生ってスゴイって、喜んでくださってますよ!さすが、皆さんの故郷~」と言うと、ニッコリ。

今後は、こういう普段着姿(作業着姿)の地域の方々との交流を深め、地域の方々から何かを学んで帰ってくださるような、ちょっとした仕掛けもこしらえねば。鉄田さん、鉄田さんをご紹介くださった吉田さん、ご参加いただいた皆様すべてに感謝でいっぱいの一日でした。ありがとうございました!
これからも、柳生と大和高原を、どうぞ宜しくお願い申しあげます。

翌日の「かげろう座」では、お昼にはパンとカルツォーネが完売し、あとは古民家ライヴを楽しんだり、吉野川の川原で息子の散歩(かけっこ)を見守ったりして、のんびり過ごしました。不思議な出会い・再会が、店番をしていた午前中に集中。
これも、柳生の守護神、「かげろう」がシンボルである女神、マリシテン様の引き合わせなのでしょうか。
重ね重ね、本当に有り難いことです。

 さて今晩中に、原稿をば。。
by rupa-ajia | 2009-05-26 10:50 | イベント(ライヴ・ワーク等
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