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11月20日『スケッチ・オブ・ミャーク』上映会&監督トーク&シェアリング@宇陀市室生

11月20日18:30~
『スケッチ・オブ・ミャーク』上映会&監督トーク
&シェアリング@fufufu(宇陀市室生)


今春、『スケッチ・オブ・ミャーク』を見たとき、神歌を公開できる時がきたことを痛感し、神歌を生み出した広大な背景に潜む、大きな意志のようなものすら感じました(もちろん宮古の大部分の部落では神歌は公開されていませんし、多くが非公開のまま消滅の途上にあります)。
DNAを呼び覚ましてくれるような、うねるような古老たちの歌。
古代の響きでありながら、新たな再誕を促す声。...

この映画に登場するミャーク(宮古島)の神歌・古謡は、いわゆる「島歌」で有名な沖縄音階とは異なり、西日本を含めた照葉樹林文化地域に共通する、より古くシンプルな音階です。また、たゆたうようなリズム感は、ポリネシア系の流れを感じさせます。
これらの歌は、【言霊・歌霊】が生きていた時代、古事記や万葉集の頃の霊的生活文化の最後の名残りなのかもしれません。

ここ大和高原でも、今なお祭祀で古謡を歌われる古老がおられますが、彼らの両親は、日常的に仕事唄を歌っていたといいます。明治時代の大和高原。婚礼や棟上げ、講などでの祝宴のとき以外も、日常のなかで歌や踊りが生きていました。農作業が終わった夕方、家の庭先での井戸端会議が興に乗れば、その場で伊勢音頭や手踊りを楽しんだそうです(田原地区の古老の女性談)。江戸時代に日本各地を訪れた外国人たちの紀行文にも、歌舞の記録が散見されます。「日本の労働者は何かする時には必ず歌を歌う」。
私たちは、歌の心、共に生きる心を、再び思い出すことができるのでしょうか。

次代に一番伝わってほしいもの、それは心の幸せ。その伝承は、少数の偉人によってなされるものではなく、困難を乗り越えてなお、幸せに生きる大人たちの姿によって、自然に子どもに伝わるのでしょう。相手を信じて思いを手渡す歌垣は、その世界の象徴。私たちが歌垣のように生きることができるなら、つながり生きる力が子どもたちにも伝わるはず。
人は集まり歌うことで、個を超え、より大きな存在になります。名もなき無数の人々によって歌われ続けた歌は、誰か個人の歌ではなく、大地の歌となり、生きるためのエネルギーを放ちます。
先人たちは、生活のなかで仲間と集い、心をつなぐ歌舞を共有することで個を超え、温かな生命のエネルギーを喚起していたのです。私たちは、決して無力ではありません。

目を閉じ、女性たちの神歌を聴く。歌の流れのまにまに、歌の力が増してくるのが感じられる。先人たちが次代に伝えたかったもの、それは、今ここで私が感じる幸せ。

南の風景に逞しい生命の歌が広がり、希望の種が蒔かれていく
今ここに生きる、私のなかに

~~~~~~~~~~
11月20日(水)開場17:30~、開演18:30~
入場料 1000円
※ufufuの美味しい食事やドリンクも是非♪(別料金:予約歓迎)

上映会後、大西監督のトーク、みんなの思いのシェアリングもあります。
是非是非、ご参加ください☆

・会場
フリースペースカフェ fufufu
奈良県宇陀市砥取550-1
28号線 島ケ谷トンネル 北口付近
(集落「砥取」とは道が異なります。「やまなみロード」ではなく、28号線を目指してください。)

電車でお越しの方は、近鉄「室生口大野」駅までお迎えに上がりますので、事前にご連絡ください。
上映会後、近くに宿泊ご希望の方には、室生地区内の別荘まで送迎いたします。男女別相部屋で、自炊OKです。とっても素敵なスペースですよ!監督さんも宿泊予定です。(要ご予約)

お問い合わせ 0745-88-9205
          wa-wa@kcn.jp
当日の問合せ 0745-92-5166(fufufu)

「スケッチ・オブ・ミャーク」公式サイト
http://www.sketchesofmyahk.com/
by rupa-ajia | 2013-11-13 17:03 | イベント(ライヴ・ワーク等
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