いよいよ明日から「第十回柳生さくら祭」です。
ここのところいくつもの仕事が重なり、徹夜続きだったりしつつも、今日やっと原稿が終わりました。あとは明日からのステージ進行表をつくるのみ。 思えば、この10年間、本当にいろんなことがありました。そして、つくづく感じるのは、感謝ばかりです。 故郷を愛し、守り続けてこられた柳生の方々やご先祖さま、そんな思いや風土に共鳴して、各方面から駆けつけてくださるご出演・ご出店の皆様、共に楽しんでくださるお客様…、本当に有り難くてたまりません。 10年前、下の子がまだ1歳、まだ移住2年目だった私に、声をかけてくださった故A先生。 そこから、柳生観光協会前会長、司会の巽さんなどなど、今の「柳生さくら祭」につながる大勢の方々が励まし導いてくださいました。 その頃、大和高原について今よりももっと無知で、何もわかっていない私に、根気強く、たくさんのことを教えてくださった柳生の方々。地域の中に、こんなにも深く明るい信頼関係があるとは。これが、日本人の本当の姿なんだと感動し、この奥底には何があるのだろうと、かねてより興味のあった民俗学にどんどん傾倒していきました。 そんな「第一回柳生さくら祭」が終わった頃、天理大学のシンポジウム(「環太平洋の火の文化」というようなテーマだったはず)で、「大和高原文化の会」の発足準備中だった植村先生(現・文化の会名誉会長)に出会い、早速、「大和高原文化の会」準備会に入会。 植村先生はじめ、文化の会会員の方々の地域への想いも本当に深いもので、化石燃料に依存しない自給自足時代の経験者の方々に囲まれて、一人未熟者の私は、どれほど多くのことを教えていただいたことか・・ 人生においても全く不器用で未熟な私を、10年間変わらず信じ、心温かく迎えてくださった柳生の方々、文化の会の方々、そのほか、多くの大和高原の方々には、どんなにお礼を言っても言い尽くすことはできません。 本当に本当に、ありがとうございます。 そして、10年という大きな節目にあたって、そろそろ次の節目がくるんだろうな、と感じていた矢先、今、とても大きな流れが押し寄せてきています。 今までの人生で夢中になってきたこと、中世ルネサンス音楽、取材と原稿、詩と散文、民俗学、伝統芸能、地域活動、霊的メッセージ、、すべてが統合されていく、宇宙的なまでに大きな流れ。ちぐはぐに見えていたものが、こんなかたちで和合していくとは、ごく最近まで考えもしていませんでした。 私を育ててくれたご先祖さまや両親、家族、地域の方々、みんなのために、そして何よりも、自分の魂のために、楽しみながら遊んでいきたいと思います。 ところで私にとって、一番心に染みる柳生の風景は、桜が散り始めるときです。ご先祖の方々、石舟斎さま、そしてA先生たち・・、柳生にかかわる目に見えない存在たちと、今に生きる多様な私たちが、桜のエネルギーに包まれて、一緒になって自然を愛で、遊んでいるような気分になるのです。 桜が散る頃に旅立たれたA先生の望みは、「地域の子どもたちからお年寄りまで、みんなで桜の時期を楽しむ」ことでした。「柳生さくら祭」を、いろんな方々と楽しむことこそが、先生への一番の供養になるんだと、深く感じています。 明日からの「柳生さくら祭」は、ちょうどそんな桜が散り始めるときになりそうですね。 心の底から、でっかい遊びを堪能したいと思います。 ご都合よろしい方は、ぜひ遊びに来てくださいね。 プログラム 柳生陣屋跡にて 2015年4月11日(土) 9:45~ 柳生リトルギャング ダンス(柳生保育園・親子有志) 10:00~ 火縄銃大阪城鉄砲隊・祝砲(澤田平先生 大阪 阪原) 澤田先生 柳生親善大使 任命式 10:20~ 河内忍軍(大阪・忍法演武) 10:50~ けはや相撲甚句会(葛城市當麻) 11:20~ 田原太鼓(田原地区・和太鼓) 11:50~ 青柳会(大柳生、柳生・民謡) 12:15~ 柳生二蓋笠会(柳生新陰流演武) 12:40~ 大日会「華音(かのん)」(尺八と琴・兵庫) 13:05~ 火縄銃実演 大阪城鉄砲隊 真剣試切り 澤田平先生がまの油売り 13:50~ あべひろえ(京都市・歌) 14:10~ やまびこ太鼓(月ヶ瀬・和太鼓) 14:40~ 柳生に伝わる長谷川流棒術 14:50~ 弁天太朗(兵庫・歌と三味線) +大南みのりさんと田頭加奈子さんによる書画パフォーマンス 15:20~ さかいなみ(山添村・歌) 15:45~ フィナーレ 柳生音頭 ●4月12日(日) 10:00~ よんみ(上牧町・歌) 10:10~ 山浦庸平&近藤大貴+あみ (室生、那智・パーカッションデュオ+スーフィーカタックの祈りの舞) 10:30~ 根っこ(室生・歌とギター) 10:55~ 河内忍軍(大阪・忍法演武) 11:25~ 舞遊会(柳生・新舞踊) 11:45~ 歓音~かのん~(橿原市・歌とギター) 12:10~ 狂言「千鳥」山添いろは会 12:30~ 田原伝統芸能保存会(おかげ踊り・祭文踊り・千本搗き) 13:05~ 遊武会(武術・大阪) 台湾の武術家 王昭文さんを迎え 13:35~ こ山さとし&みゆき「烏龍」(山添村・歌) 14:00~ 盛岡健とその仲間達(柳生・歌・舞踊) 14:30~ 錦会「春の坂道」(柳生・新舞踊) 14:40~ 奈良じゃんべの会(奈良市・アフリカの太鼓) 15:10~ フィナーレ 柳生音頭
by rupa-ajia
| 2015-04-10 23:09
| ◆柳生さくら祭
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■ライター 近藤夏織子
(こんどう・なおこ) 医学書出版社の編集部に在籍後、フリー。10数年前より民俗学の分野を中心に、古老への聞き取りを進め、独自の視点で記録執筆を行う。ほか、伝統、食農、田舎暮らし、神話、アート、紀行、建築、科学、医学、…、etc. 中世・ルネサンス音楽のレッスンも承ります(リコーダーアンサンブル)。 http://amanakuni.net/rupa/index.html 各種お問い合わせは、直接ご連絡を ■連載記事・掲載誌の一部 ミニコミ誌『なまえのない新聞』 名前のある家 2000年~ 不定期掲載 『チルチンびと広場』web版 連載コラム担当 「7代先につなげたい、 先人の心」 http://www.chilchinbito-hiroba.jp/column/senjin/ 『チルチンびと』 民俗学分野の原稿を企画執筆 『田舎暮らしの本』 など 以前の記事
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