ここ広島に到着する前に、高知、愛媛と巡りました。
で、その高知の山間部に暮らす友人に、素晴らしい滝を案内してもらいました。 その名も、「轟の滝」。とどろきのたき。 もっとも気になったのが、三段階の滝になっていることです。 轟という漢字には、車が三つありますが、ちょうど三つの滝つぼが渦巻いていて、まさに文字通りの状況でした。 しかも2つめと、3つめの滝つぼを、間近に見ることができる散策道も整っていました。 青い水面がとても神秘的で、美しい女性のイメージがでてきます。 案内板を見ると、やはり姫に関する伝説があったようです。 玉織姫。 水に身を投ずる女性の伝説は、世界各地にありますね。もちろん、奈良にも、大和高原にも、あります。そして、そこにはいつも龍が関係しています。 で、滝の上方には織物に関する神社がありました。織物や鍛冶という技術は、本来、とても呪術的な分野に該当するもの。 祠の前に、剣にまきつく龍の石造がありました。裏側が何かの衝撃で欠けたのでしょうか、欠けた処を補うように、3つの渦巻きが彫られています。 ここにも、三つに渦巻く轟が。 アイルランドのとある聖地の洞窟にも、古代に刻印された三つの渦巻きがあるそうですね。 滝から、さらに山を少し上ると、小さな隠れ集落があり、耳の神様と、目の神様が祀られています。 耳、ミミ、三三。目は、渦の中心でもあります。 日本は、本当に神秘の国だと思いませんか。 ひなびた山間部にも、ビルが林立する大都会にも、深く根をはったシグナルが残されているのですから。 ルーツに近いと、なおのこと。 現在、広島ですが…、その暗号の深さに眩暈がするほどなのです。。
by rupa-ajia
| 2007-05-14 16:55
| 旅
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■ライター 近藤夏織子
(こんどう・なおこ) 医学書出版社の編集部に在籍後、フリー。10数年前より民俗学の分野を中心に、古老への聞き取りを進め、独自の視点で記録執筆を行う。ほか、伝統、食農、田舎暮らし、神話、アート、紀行、建築、科学、医学、…、etc. 中世・ルネサンス音楽のレッスンも承ります(リコーダーアンサンブル)。 http://amanakuni.net/rupa/index.html 各種お問い合わせは、直接ご連絡を ■連載記事・掲載誌の一部 ミニコミ誌『なまえのない新聞』 名前のある家 2000年~ 不定期掲載 『チルチンびと広場』web版 連載コラム担当 「7代先につなげたい、 先人の心」 http://www.chilchinbito-hiroba.jp/column/senjin/ 『チルチンびと』 民俗学分野の原稿を企画執筆 『田舎暮らしの本』 など 以前の記事
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