ここのところ土日はすべて予定が入ってしまうという状況が数ヶ月にも及んでいたように思うのですが、今日は心改めて、お任せできるところはお任せして、在宅にて調べものをしています。(とは言え、先ほどは子どもを遊びに連れて行きがてら、大和高原の友人宅でおしゃべりしていたのですが) 相も変わらず、稲作にかかわる生活文化、歌の歴史などを延々と調べています。 そこから垣間見えるのは、深淵なシャーマニズム。 その源泉は、特別に選ばれた人というよりも、庶民一人一人のうちにあって、特定の時空において、一人一人が自己を解放し、見えざる存在とつながったとき、いとも平らかな和がもたらされるということを、先人たちは熟知していたのだと思わざるを得ません。 そのなかでも、田んぼは、「五穀豊穣」と「子孫繁栄」がクロスする、聖、性、生、清、声なる場であることが、実感されます。 田という漢字に、【十字のクロス】が入っているのも必然なのでしょう。 歌垣は、掛け合いの歌をツールにした男女の出会いの場ですが、そのルーツは、原初の言霊神事のように感じています。 お互いを信じ合い、節に合わせて投げかけ合う言葉は、一種の啓示でもあり、平和をもたらす魔法のようなもの。(連歌や俳句の文化の奥深さにも、感嘆。。) 田植え歌は、歌垣文化の一種ですが、そこから生まれた田楽、さらに影響を与えた神楽、猿楽、お能、狂言などなど…、計り知れないほどのエネルギーをもって、今なお、日本文化と言われるものの根底に息づいています。 しかしもっとも大切なのは、それが【泥まみれの日常、助け合うみんなのやさしさ】のなかから、生まれたことなのだと感じています。 今に至るまで、新たな心を加えつつ、無数の無名の方々が伝えてくださったことに感謝しつつ、私たちがこれからに向けて何ができるのか。 以外とシンプルなのかもなあと思ったりしています。 ところで、明日、大阪の生野区で、四方山話を頼まれました。なかおあづささんという、見目も心も美しい女性からのリクエストで、今回は特に「講や女性の生き方」について、先人たちの智慧や、かつての有り様を話になると思います。 女性の集いということですが、男性も参加できると思います。私は人前での話が下手なので、、、「講」以外にも、性、結婚、妊娠、出産、子育てなど、何でもかんでも、質問してもらえればと思います。未熟者の私が見聞し、調べた範囲は、当然のことながら、限界があります。しかし、いくつかの事例をよすがにして、みんなで新たな発見ができればと思っています。 かつての生活文化について、この10数年来、不思議なご縁でいろいろと見聞し、調べ続けてはいますが、私は学者や研究者ではなく、あくまでも【未熟なイチ庶民】。 常々、「決して学者になってはいけない」と自戒しています。 知識ではなく、暮らしそのもの、生き生きとした生き様が大切であり、それは分類したり、抽象化できるものではないからです。 明日は、意識の高い方々がご参加くださるとのことで、逆に、現代の問題などについて、いろいろ教えて頂けそうで、とても楽しみです。 私も勉強になる集いなのに、参加費が必要とのことで、ちょいとビックリしてますが、、こういうとき、地域通貨とかちょっとした物々交換などができればいいですね。 ※写真は、広島県安芸高田市、原田地区の大田植え。太鼓を叩く男性たちが、バイ(太鼓のバチ)を高く堀投げ、隣の太鼓叩きがそれをキャッチしていきます。フケ田(深田)が多かった原田地区で伝承されてきた、ゆったりしたテンポの原田節。テンポの間をとるために、上半身をまわしたり、バチを投げたり、太鼓叩きにも独特の所作が生まれました。珍しい曲芸を採りいれた田楽の特徴が、田植え唄でも表現されています。取材時、昭和40年代まで歌大工(田植え唄のリーダー)だった古老のお話は、涙なくして拝聴できませんでした。。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ 2013年7月1日 13:00-15:00 @生野区社会福祉協議会(JR桃谷駅から歩15分) 勉強会【女の寺子屋】 題目:『いきいき女性の無礼講』 風土に根差した四季の営みや地域の結びつきを 大切にしてきた、私たち日本人の祖先。 自然に寄り添った民衆の文化とその息づかいを 古老たちへの聴き取りを行う近藤夏織子さんから お聞きし、私たちの足元にある根っこの文化から 「豊かなくらし」を再考します。 参加費:500円 http://60360868.at.webry.info/201306/article_2.html #
by rupa-ajia
| 2013-06-30 16:47
| 外部イベント参加・出店
今日は雨のなか、柳生さくら祭にお越し頂いたみなさま、本当にありがとうございました!
予報が厳しかったため、午後には切り上げようかとも考えていたのですが、思ったよりも雨も風もひどくなく、それ以上に、ご出演のみなさま、お越し頂いた皆様の心温かなお力添えのお陰で(いつも私の未熟ぶりを、カバーしてくださって…)、笑いあり、感動の涙ありの、本当にすばらしい祭り初日となりました。 一つ一つのステージ、再会できた柳生内外のお一人お一人から、たくさんの宝物をいただいたようで、胸いっぱいです。 今日、柳生二蓋笠会の会長さんが、一言一言かみ締めるようにして挨拶いただいた言葉に、深く深く共感しています。 「今日は柳生新陰流江戸型の技を中心としたご紹介をさせて頂きましたが、私たちは心、精神を磨いていくことこそ、大切にしています。普段、道場などで稽古していますが、今日は、雨の中でのステージで、普段できない稽古をさせてもらいました。柳生石舟斎様が、雨のステージという最高のきっかけを与えてくださったことに、感謝しています。みなさま、本当にありがとうございました」。 みなさま、本当にありがとうございました。 明日も、皆様のお陰ですばらしいプログラムと会場。思いっきり堪能しつつ、がんばります! どうぞ宜しくお願い申し上げます! #
by rupa-ajia
| 2013-04-06 22:54
| ◆柳生さくら祭
設営は無事、昨日に終了し、いつもより多めのテントや土嚢を準備しました。
でも、明日の天気は荒れ模様のことで、明日の出陣に向けて、今、プログラムの順番を変更させてもらったりしています。 雨天決行の祭りで、一応、雨の場合の会場は【柳生中学校の体育館】なのですが、毎年、みんな桜とともに過ごしたくて、雨でもステージの上にテントをのっけて陣屋跡でやっています(思い出いっぱい)。 ただ今年は風もあるようなので、現場で早め早めの見極めをしていきたいと思っています。 雨のイベントは何かとハプニングが発生しがち。 とにかく、助け合い、励まし合いながら進めていく感じで…、雨具、長靴、軍手、ゴム手袋、荷物が濡れないようにレジ袋など、そんなご準備してくださると助かります。 スタッフも頑張りますが、何分、未熟な場面もあるかと思います。 そんな折はご協力頂けると、とても助かります。 …と言うまでもなく、各方面から有り難いお言葉が。。 長年にわたって里を守ってきた方々に比べたら、私なんぞ青二才もいいところ。 今は亡き恩人、柳生中学校のA先生たちと立ち上げた祭り。 目に見えない方々も含めて、みんなに少しでも楽しんでもらえるように、私自身も堪能しながらがんばります! ということで明日からの2日間、どうぞどうぞ、宜しくお願い申し上げます。 ありがとうございます! いざ、出陣! #
by rupa-ajia
| 2013-04-05 22:17
| ◆柳生さくら祭
日々ドタバタしているうちに、今年も、恒例の「柳生さくら祭」の季節が訪れようとしています。
「恒例、いつもの」とは言うものの、とりたてて助成金のない田舎のイベントを、2日間にわたってここまで盛大に開催できるのは、非常に希有なことです。 人と人、人と自然の織りなす奇跡に邂逅できる喜び。 喜び合うこと。ただひたすらに、喜びを表現すること。 それこそが「柳生さくら祭」の心、春の花の心。 矛盾や不条理があからさまに露呈されつつある現代社会ですが、この「柳生さくら祭」のお手伝いをさせていただく度に、つまり、大切に守られてきた大地の精気と、多様な方々の光に触れる度に、言葉では表現しきれないほどの感謝でいっぱいになるのです。 何も知らない未熟な移住者の私に、故郷への愛を教え導いてくださった、柳生地区の方々には、どれほど感謝してもしきれるものではありません。 魂の喜びのままに、お越し下さる皆様、お一人お一人にも、心から感謝しています。 過渡期に入った日本、地球。 どんなことが起ころうとも、決して奪われることのない、 どんな大金でも、決して手に入れることのできない、 心の故郷、魂の体験を、積み重ねていこう。 そこから、新しい平和が広がるから。 そこから、新しい生命が芽吹くから。 心の中から。 ★*************************************************************★ ~赤ちゃんからお年寄りまで、みんなで楽しむ~ ★☆★ 柳生さくら祭 ★☆★ 4月6日(土)・7日(日) 9時半頃~夕方4時頃 会場:柳生陣屋跡 雨天決行 ★*************************************************************★転送歓迎 「柳生さくら祭」は、2006年、柳生新陰流の創始者、柳生石舟斎様の没後400周年を記念し、柳生地区の故郷を愛する里人の思いを中心に、多くの皆様の温かなご支援によって奇跡的にスタートした祭です。 ステージには、地元の方々、外からの方々、老若男女、有名無名を一切問わず、ノンジャンルで多様な皆さまがご出演してくださいます。 共通するのは、柳生への純粋な思い。補助金などはほとんどなく、心ある皆さまの思いと行動だけで企画・準備し、実現させる祭。皆さまの思い、柳生の自然・歴史・暮らしが包み込む祭会場は、まさに地上天国の様相。 ハレとケの柳生を感じてみたい方、今住んでいる地域を見直したい方、 とにかくご都合宜しければ、是非是非、お越し下さいませ! 【主催】:柳生地区自治連合会・柳生観光協会 【主管】:柳生さくら祭実行委員会 【後援】:柳生地区各自治会(7集落)・柳生地区万年青年クラブ・錦会・市消防団柳生分団・柳生小学校・柳生中学校・柳生保育園・布目保育園・市柳生公民館・柳生剣友会・神護山 芳徳寺・柳生花菖蒲園・柳生地区スポーツ協会・柳生青年団・邑地青邑会・奈良市 ●柳生きずな市(2日間) 柳生を中心とした大和高原の名物品や、「柳生大好き」な方々の手作り品など、地元の野菜、茶、柳生木炭組合の炭、柳生名物の竹杖、自然食品など、心とカラダに美味しい素敵なモノが勢揃い。ユニークなもの、いっぱい! 草笛おじさんに草笛を教えてもらうもよし! 子どもも大人も一緒に、みんなでつく、千本付きの餅つきもあるよ♪ ちなみに「やまんと」ブースは2日間、カフェネッコさんのオリジナル柳生ブレンドコーヒー(斬れ味よし)やスペシャルワッフル、室生・砥取のシルヴァン&いくちゃんたちのガレット(フランスのそば粉100%クレープ)など、盛りだくさんのメニュー!7日は、亀山のみりこさんによるカードリーディングも。是非お気軽に立ち寄って「やまんと」ブース内で、ゆっくり過ごしてくださいね。 ■ステージプログラム 4月6日(土) 9:50~16時まで、びっしり。(公式には10時~ですが、やや早めにスタート予定) ・柳生リトルギャング(ダンス 柳生保育園・親子有志) 子どもは地域の宝。里の中心、祭りの中心は、子どもたち。 柳生保育園の全園児が出演してくれます。トップバッターに出演してくれる子どもたちは、祭りの象徴です。お忙しいなか、一緒に練習してくださったお母さんたち、本当にありがとうございます! ・Jun Dancing Factory(下狭川のみうちゃん、りく君たち) 全員が小学校に上がって、ますます磨きがかかるステージ。 子どもたちの才能に、脱帽~! 今年は大人クラスも一緒です。 ・よんみ(上牧町・歌) 「本当の自分の気持ちを声に出したくて、生まれた言葉に曲をつけて歌い始めました。万葉の歌を歌い古代人の魂や感性に触れることが、ダイレクトに気持ちを表現出来るきっかけに。歌う時に生まれる、心と心が触れあえる感覚が大好きです」 ・火縄銃・大阪城鉄砲隊・午前の部10:30~ 『なんでも鑑定団』でお馴染み、澤田平先生率いる甲冑団が、火縄銃で祝砲を轟かせます。平先生のご厚意で、まずは午前中にドド~ン!! かなりの迫力です。客席最前列お座りの方は、後方への移動、お願い致します。 ・けはや相撲甚句会(葛城市當麻) 相撲の発祥地、當麻から、今年も古武術の里に駆けつけてくださる「けはや相撲甚句会」。名前の由来は、日本で初めて相撲をとったといわれる當麻蹶速(たいまのけはや)から。独特の節回しで唄い上げる、数々の相撲甚句をお楽しみください。歌詞中、「柳生」の地名も登場しますよ。ア~~、どすこい、どすこい!! ・遊武会(大阪 武術) 関西屈指の武術集団。石田泰史先生率いる「遊武会」の皆さんによる居合術、杖術、体術などの演武。「武術・生活・カラダ」というキーワードにピン!ときた方は、是非、ステージ近くにてご高覧くださいませ。 今年は健康にもいいという杖術もご披露くださいます。 http://homepage2.nifty.com/ubk/ ・田原伝統芸能保存会(おかげ踊り・祭文踊り・千本搗き) 祭文語りは、室町時代に始まり、浪曲や三河万歳のルーツといわれる芸能。田原地区では、法螺貝と錫杖を使った珍しいもの。江州音頭や河内音頭の基になったといわれる「祭文音頭」、円舞の中心で巨大な御幣を上下させる「おかげ踊り」とともに県無形民俗文化財に指定されています。ステージ上での餅つき、千本搗きでは、アドリブで変化する歌詞もお楽しみに。夏の盆踊りには、今も10種もの踊りを楽しむ田原地区。これらはすべて生唄ですが、楽譜はなく、耳で覚えて口伝えされています。 ・柳生二蓋笠会(奈良・柳生新陰流実演) いつもお世話になっている皆様。柳生新陰流江戸型は、数々の先達の皆様のご尽力により継承され、今は柳生二蓋笠会の皆様が奈良市にて引き継いでくださっています。演武をご覧いただき、本当の美しさと強さ、その心を感じて頂ければ幸いです。 http://yagyushinkageryu.com/ http://homepage.mac.com/ikenogawa/ ・あべひろえ(歌 京都市) エイコンズビレッジの熱きオーナー。奇想天外な世界ツアーの王者。でもいつもホッコリさせてくれる、マイペースさ。今年もどうぞよろしくおねがいします♪ http://mixi.jp/show_friend.pl?id=5396698 ・新体道(武術・滋賀&宇陀) 新体道は、武道家で書家の青木宏之氏によって創始された武術体系。身体の自然性の回復、こころの開放などを主眼にした数々の技がありますが、今回は、観客の皆様に、プチ体験のご指南、そしてスペシャルゲストのミュージシャンとのコラボも。異色の演武ステージ、ご注目ください! ・実行委員会からの挨拶&せんとくん登場 柳生地区からの思いを、お伝え頂きます。 ・火縄銃・大阪城鉄砲隊・午後の部(13:25~) 『なんでも鑑定団』でお馴染み、澤田平先生率いる甲冑団が、火縄銃で祝砲を轟かせます。午後の部は、迫力ある祝砲に加えて、名物「がまの油売り」、真剣試し切りなども♪(さくら祭の御縁で、ついに大柳生に忍者学校を開校された澤田先生…) ・弁天太朗(歌・三味線 兵庫) 「ののさま→弁天太朗→春木和清」と、毎年のご改名でしたが、今年は弁天さんに戻りました。「ののさま」と呼ぶ方、「弁天【ののさま改め】」の印刷チラシ…など、地元では各々の表現でしたが、今年からは「弁天さん」で統一される予定(ちなみに柳生町には「弁天さん」と呼ばれる聖地・行事があります)。 音楽は、いつも涙でよく桜が見えないほど、…最高です。 ・錦会 「春の坂道」(柳生 新舞踊) 柳生さくら祭のご出演者、スタッフに配られる、炊き込みご飯をつくってくださる熟練主婦の皆さま。もともとは柳生下町の主婦による、由緒ある「大師講」をベースにしたメンバーです。大和高原の多くの行事、生活文化は、このような逞しい主婦ネットワークによって支えられています。大地の化身のような女性たちの晴れ姿に、しみじみ胸があつくなります。 ・狂言「土筆(つくづくし)」(山添いろは会) 山添村の春日を中心に、能や狂言を上演し、地域の子どもたちにも指導されているグループです。大和高原では、多くの集落で、氏神さまの行事の際、翁舞などの伝統芸能を奉納します。その里の心、生活文化をお楽しみください。 ・田原太鼓(田原地区) 大和高原の雄!!いつもお世話になっておる田原・柳生地区のメンバーさん、ありがとうございます! 今年からは、帰郷してしまった順正さんが不在になってしまいましたが・・、奈良市内から新メンバーさんたちが加わり、さらにパワーアップ! ・フィナーレ 柳生音頭 あっぱれ、「柳生の母たち」! 柳生の生活文化、心意気、郷土愛を全身で現します。 今年は、振り付けのプチ御指南もありますので、 ご来場の皆様も是非是非、輪のなかにご参加ください! 一夜明けて、さらに祭りは熟され… ■ステージプログラム 4月7日(日) 9:40~16時前まで、びっしり。 ・琴演奏(柳生・橋本会) 和の舞台が充実している柳生さくら祭ですが、実はお琴の演奏は、今年初!美しい桜を背景に、朝一番、とっておきのお琴演奏をご披露いただきます。 ・よんみ(上牧町・歌) 「本当の自分の気持ちを声に出したくて、生まれた言葉に曲をつけて歌い始めました。万葉の歌を歌い古代人の魂や感性に触れることが、ダイレクトに気持ちを表現出来るきっかけに。歌う時に生まれる、心と心が触れあえる感覚が大好きです」 ・さかいなみ(山添村・歌) 昨年、千葉から山添に移住し、山添分校に通いつつ、独自の音楽活動を続行。聞く人に、「本当の自分の声」を呼び覚ましてくれる、パワフルでストレートな歌声。大和高原から羽ばたき始めた、異才の高校生ミュージシャン。 ・リラ(竪琴)演奏(三重県亀山市) 古代の竪琴「リラ」に、アフリカなどの民族楽器の要素も採りいれつつ、数々の創作楽器を手がける木工家・演奏家の村上ヒロユキ氏。今回、演奏していただくガット弦のリラは新作で、美しい形状もさることながら、その神秘的な音色が、最高の魅力。シュタイナー教育で使われる金属弦のライアよりも、やわらかく精妙な響きが、心に染みわたります。 ・能への誘い(京都・和楽会 謡と仕舞) 能楽と茶道を入り口に各地で活動されている、「日本の心・和文化を楽しみ拡げる会(和楽会)」。ちなみに大和高原では、秋祭りなどで能(翁舞)などの伝統芸能を里人自らが奉納する集落が散見されます。柳生にも、県無形文化財指定の舞が幾つかありますが、すべて「神事」として継承されているため、イベントステージでの披露は不可能です。しかし、伝統芸能が根付く地域として、お能でご出演いただけることはとても有り難く、ご縁に深謝しています。 ・フラダンス(プチフラ・東京中央区) 東京の築地の近くでフラダンスの活動を折々にされている山田まゆみさんは、5年間、ハワイに暮らしながらフラを学び、カピオラニ・ハオに師事。「ハワイの神々を通して八百万の神々と日本のすばらしさを再認識できます」と言うまゆみさん。柳生でのフラ、とても楽しみです。 ・池田マッコイ(熊本天草・歌) 熊本県天草にて、ナチュラルでスローな意識で「風、土、水、火」と日々の暮らしを実践中。30年以上にわたる音楽人生で、数奇な音楽体験を重ねながら、毎年のように各地でライヴツアーを実施し、音世界を深めている。ドライかつ浪花節のような、得も言われぬグルーヴ感を、天草から柳生へ、届けます。 http://sound.jp/mccoysongs/ikedamccoy/top.html ・どじょうすくい(京都+柳生の飛び入り) 出雲の名産、安来鋼を作るたたら吹き製法の砂鉄を採る動作を踊りに取り込んだものとされる、安来節のどじょうすくい。奇しくも、柳生の刀匠、江住氏の工房では、砂鉄による「たたら」で自家製鋼を行っています(柳生木炭組合の炭で)。こんなつながりもありますが…、とにかく、大いに笑ってください! ・常磐会 その一(柳生 新舞踊) 柳生地区の風流な華。民謡や演歌にのせた、ご婦人方の雅な創作舞踊。 あでやかな着物にもご注目を。柳生の自然に、溶け込むかのような舞台です。 ・歓音 ~かのん~(歌 明日香) やまとに生まれ、やまとに育ち、やまとに暮らす。歓音が紡ぐ「言の葉」「音の葉」が、よろこびの音を生み光となり、おおきな「わ」となります。近頃、さらにパワーアップされたお二人の響き、とっても楽しみです! http://yamatocannon.jimdo.com/ ・常磐会 その二(柳生 新舞踊) お着物を一度着替え、再登場いただきます。 ・盛岡健とその一味(柳生 歌) 柳生町のザ・スター、盛岡氏の美声をご堪能ください。 バックダンサーにもご注目を! ・やまびこ太鼓(月ヶ瀬) 月瀬から山を越え、梅の里から桜の里へ、お越しくださるやまびこ太鼓の皆さま。今年も、大和高原の山から山へ、ドドン!と響かせていただきます。 ・柳生に伝わる長谷川流棒術(柳生下町の長谷川家に伝わる武術) 源流は鞍馬兵法と言われ、江戸中期の長谷川武英が中興の祖。同家の古文書の一つ、「天逆鉾之巻」は、イザナギ・イザナミが国生みの際に用いた天逆鉾や、天照大神の宝棒より展開された旨が記される。口伝では、京から逃れる途上の常磐御前が常磐の森(大柳生)で産気づいた折、通りがかった長谷川金右衛門が柳生に連れ帰って母子を介抱し、後、成長した源義経がそのお礼に、金右衛門に鞍馬で術を教えたと言われています。 現・家元の長谷川先生より教えを受け、60年ほど前に地元の婦人会が基本の型を継承。その後、途絶えたものの、「柳生さくら祭」をきっかけに地元で再結成。関係者が一致協力して継承に取り組んでいます。 ・柳生二蓋笠会(奈良・柳生新陰流実演) いつもお世話になっている皆様。柳生新陰流江戸型は、数々の先達の皆様のご尽力により継承され、今は柳生二蓋笠会の皆様が奈良市にて引き継いでくださっています。演武をご覧いただき、本当の美しさと強さ、その心を感じて頂ければ幸いです。 http://yagyushinkageryu.com/ http://homepage.mac.com/ikenogawa/ ・全国の「柳生さん」大集合!! さて、何人の柳生さんが柳生に大集合していただけるでしょうか♪ 実行委員会事務局長の名司会ぶりが光ります。プチ講演会にも、乞う、ご期待! (※この前後に飛び入りで、「春の交通安全教室・柳生さくら祭バージョン」が開催されるかも:おまわりさん、宜しくお願いします♪) ・小山聡&ママテラス(歌 山添村) 月ヶ瀬に育ち、今は山添に飛び込んで、茶畑を切り盛りする、さとしくん。奇才、小山聡が、今年もママテラスのメンバーとともに、柳生から、熱々の魂の歌を放ちます。 ・奈良じゃんべの会(アフリカ音楽) お馴染み、プリミティヴなパワー炸裂、奈良の元気いっぱいなジャンベチーム!柳生とアフリカ、お祭り気分はみな同じ。いろんなファッションでの飛び込みの踊り、大歓迎。最後は、大人も子どももみんなで踊りましょう♪ ・フィナーレ 柳生音頭(すべての皆さま) ここまできたら、だれもが柳生の里人。 ステージと客席の境界が消えます。 歌い、踊りましょう、故郷の心を、みんなで。ひとつの和になって。 ●2日間、ご出演のべ三百名近い皆様、地元スタッフも合わせ、のべ四百名以上の皆様、本当にありがとうございます!● ●持ち物 マイ箸・マイ皿・マイ布巾・マイコップ ●お問合せ 柳生観光協会 0742-94-0002 #
by rupa-ajia
| 2013-03-28 01:24
| ◆柳生さくら祭
古来、一日の終わりは日没とされたため、一年の終わりは大晦日の日暮れでした。年迎えの本番が始まるのは、大晦日の夕方から。薄暗がりのなか、大和高原と、隣接する三重県伊賀地方では、新年の迎え火行事「福丸迎え」がよく行われてきました。 家ごと、または数軒ごとに、広場や辻、田んぼ、境内などの決まった場所で(餅やご飯などのお供えをする家も)、松明や藁、竹などに火を灯す。そ して火が最高潮になった頃、「福丸、こっこー(福の神よ、来い)」と連呼して(唱えない家も)、提灯や松明に移して家に福火を持ち帰る行事です。 「福丸」の「丸」については、福の神や船の名前、「福、参る」の訛りなど、諸説ありますが、私は少なくとも江戸時代に、「福丸」の原型の唱え文句が大和の随所で広まったと考えています(大和高原における、他の年迎え行事、カギヒキの唱え歌から類推)。 火を通して、新年に外から神をお迎えし、家内に招く祭祀。持ち帰った火は、まず神棚や仏壇など、家内の数々の灯明に灯し、その後、お雑煮をつくるための神聖な火として、竈(現在はコンロ)にも点ける家もあります(お雑煮の水は、山水や井戸水の若水を使用)。 大和高原で行われる火の祭祀の多くは、いつも山とかかわってきました。年迎え行事の基層にも、山の神の神事がしっかりと根付いています。 山の神を招き降ろした木に、火を放つことで、火は山の霊威そのものとなるのです。 年迎え行事の詳細は、家ごとによって非常に異なります。古老たちにお話を伺っていると、代々隣家同士で暮らし、親戚同様に交流する仲であっても、祭祀の違いにお互い驚き合ったりすることが少なくありません。それほどに山の神には秘儀的要素が濃厚なのでしょう。 正月の一般的なイメージである初々しさや清らかさを超えて、ダイナミックな胎動を生み出してくれる火。 旧・室生村砥取の「福丸」は、そんなプリミティヴな火のエネルギーを存分に浴びることのできる貴重な年迎え祭祀です。 田んぼに、竹を約30本、直径2~3mほどに立ててワラで周りを化粧し、夕暮れとともに点火。大和高原各地を探しても、10mの火柱が立つほどの大きな福丸は、ここ砥取以外で見ることができません。 砥取では、福丸の火で、子どもの書き初めを飛ばす風習もあることから、小正月の「とんど(どんど)」と習合している側面もあるのでしょう。とにかく、この大規模な福丸を長く継承してくださった砥取の先人の方々、そして燈火会として建て直しをされた「砥取 福丸・燈火会保存会」の皆さんのご尽力には、本当に感謝が絶えません。 現代に蘇った砥取の福丸・燈火会は、地域の方々のみならず、移住者や訪問者にとっても、大きな気づきを与えてくれています。 まず何よりも、地域の貴重な伝統行事をベースにしていることで、地域の生活文化を発見する機会となっていること。 そして、かつてアジア諸国で重要視されてきた営み、そしてこれからの日本で非常に重要になってくるであろう営み、「共同作業」の機会を与えてくれていることです。 江戸時代の日本は、自給自足をベースにした高度な生活文化が築かれた国として、今なお世界に類のない時代として高く評価されています。 その生活は、大変な労力が必要とされるものでしたが、当時の文献から、「共同作業」によって朗らかに生活を切り盛りしている様子がうかがわれます。 一人では大変なことも、みんなでやれば「いとも楽しい遊び」になっていく。その神髄を、私たちの祖先は知り尽くしていたのです。 アジア諸国の家庭内祭祀の真骨頂の一つ、年迎え行事。 年々、簡素化・廃止される一方の日本の年迎え行事ですが、その忘却に拍車をかけたのは「日本人の大晦日は紅白歌合戦」というマスコミの洗脳でした。 地域ごと、家庭ごとに多様な年迎えの設えがあった、かつての日本。その根源に燃えさかる、時空を超えて太古から続く生命の火は、まだ完全に消えたわけではありません。 2012年の大晦日、2013年の年迎え。室生の砥取で、原初の火を分かち合いませんか。 今年は、移住者仲間が多くかかわっていますし、竹アーティストの三橋玄さんデザインのサプライズな竹アートも見もの。龍穴神社のある室生にふさわしい造形作品です。 大晦日は夕方から、道の駅「室生路室生」(近鉄大阪線「三本松」駅のそば)から随時、会場の砥取の棚田まで、シャトルバスが運行されます。 早めに来て、共同作業に参加したい方も、大歓迎。到着時間を合わせてくだされば、急行や快速急行が止まる「室生口大野」駅までお迎えに行ける可能性大ですので、是非、事前にご連絡ください。とにかく厳寒ですので、厚着を!耳までかぶれる帽子や長靴がオススメです。 願い事を紙に書いて、福丸の火に飛ばすのもいいですね(室生では小学校で筆記。上の子は「度胸」と書いたらしい…)。今回、音楽ステージの後にサプライズ、その後、火で餅を焼いて食べながらのフリーセッションもあったりしますので、楽器ご持参、大歓迎~。 世界の始まりのエネルギーをもたらしてくれる福丸の火 新しい生命への萌芽を促しながら 17:00~ 地元住民の福丸 点火(家に持ち帰り、灯明点火) 18:00~ イベント開始、挨拶、ライヴ演奏 マナナ(大和高原:私も参加) あべひろえ(京都) 奈良ジャンベの会(奈良県各地) 19:00~ 福丸、燈火、点火、そして…! 舞姫と、笛吹童子ならぬ笛吹オカンが。。 21:00頃 終了 #
by rupa-ajia
| 2012-12-25 17:02
| 大和高原(地元ネタ)
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■ライター 近藤夏織子
(こんどう・なおこ) 医学書出版社の編集部に在籍後、フリー。10数年前より民俗学の分野を中心に、古老への聞き取りを進め、独自の視点で記録執筆を行う。ほか、伝統、食農、田舎暮らし、神話、アート、紀行、建築、科学、医学、…、etc. 中世・ルネサンス音楽のレッスンも承ります(リコーダーアンサンブル)。 http://amanakuni.net/rupa/index.html 各種お問い合わせは、直接ご連絡を ■連載記事・掲載誌の一部 ミニコミ誌『なまえのない新聞』 名前のある家 2000年~ 不定期掲載 『チルチンびと広場』web版 連載コラム担当 「7代先につなげたい、 先人の心」 http://www.chilchinbito-hiroba.jp/column/senjin/ 『チルチンびと』 民俗学分野の原稿を企画執筆 『田舎暮らしの本』 など 以前の記事
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